埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 504
■ 種類 学会発表
■ タイトル 中国上海市の工業化進展に伴う土壌の重金属蓄積実態の評価
■ 著者 胡雪峰    上海大学環境工程学院
王効挙    埼玉県環境科学国際センター
木持謙    埼玉県環境科学国際センター
朱南文    上海交通大学環境工程学院
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元 (社)環境科学会
■ 出版年 2005
■ 誌名・巻・号・年 環境科学会2005年会、平成17年9月8日
■ 抄録・要旨  中国では、急速な工業化が進んでおり、深刻な環境問題を引き起している。本研究では、長江の流域にある上海市の宝山(Baoshan)区をモデルケースとして、土壌中の重金属蓄積の実態及び汚染の有無を検討した。  今回調査した32地点の土壌中の重金属の平均濃度が、上海市土壌バックグランド値に比べ、明らかに高かった。推算した環境蓄積指数により、Pbの汚染率は100%であった。中でも、中度、重度汚染は調査地点数の59%を占めた。また、Zn、Cd、Cu、Niの汚染率も50%を超えた。  本研究の結果、ここ十数年間、上海市の土壌中の重金属は著しく蓄積してきたことが示唆され、特に強毒性元素であるPb及びCd汚染の進行が懸念された。今後、蓄積動態の監視とともに、土壌保全に関する法律の強化、土壌汚染の未然防止、汚染土壌の修復の実施は重要な課題である。
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